フレイル予防のための栄養のカギ「よく噛むためのポイント」
噛むことでオーラルフレイルを予防しよう
前回 よく噛まない うまく噛めないことで「オーラルフレイル」(口腔の虚弱)に陥りやすくなってしまうことをご紹介しました。オーラルフレイルの兆候は 生活の何気ないところから始まりまっていることがあります。まずは ご自身やご家族に オーラルフレイルの症状がないか チェックしてみましょう。
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当てはまるポイントがある方も なかった方も 健康を維持するために よく噛む習慣をつけるようにしましょう。
日々の食事で「よく噛む」ために
1.噛み応えのある食材を食べる
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最近は 軟らかい食感のものが好まれる傾向にありますが 軟らかいものばかり食べていると噛む回数が少なくなってしまいます。日々の食事に れんこんやごぼう、たくあんなどのように しっかり噛まないと食べれない食材をとりいれ 噛む習慣をつけましょう。噛み応えのある食材が食べにくいと感じた場合は、早めにかかりつけ歯科医に相談し 必要に応じて治療しましょう。
2.食材を大きめ(厚め)に切る
食材を大きめに切るようにすると 飲み込むために 噛む回数が増えます。サラダや酢の物などを作るときも 野菜を薄切りにするのではなく 厚めに切ると噛み応えが得られますね。また カレーやコロッケなどでも、肉や野菜などの具材を大きめにカットして加える工夫をすることで よく噛んで食べることができます。
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3.加熱は短めに
野菜を加熱調理する場合は 長く火を入れることで、柔らかくなりすぎることがあります。新鮮な野菜ほど、加熱時間は短めにして 噛み応えも楽しんでください。(肉や魚は加熱することで身が締まって噛み応えが増します)
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オーラルフレイル予防
①口の渇きが気になる方に だ液がよく出るマッサージ
よく噛むことでだ液が分泌されて 食べ物の消化吸収を良くしたり 虫歯や歯周病の予防にもなります。ところが だ液が少ないと 口が乾燥してしまい 食べ物を飲み込みにくくなったり むせてしまうことがあります。口の渇きが気になるかたは 食事にの前に だ液が出やすくなるマッサージをおすすめします。
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※日本歯科医師会「オーラルフレイルのための口腔体操」より画像引用
オーラルフレイル予防
②むせが気になる方に 飲み込みのトレーニング
よく噛んだり 食べこぼしを防いだり 食べ物を飲み込んだりするためには 口や舌の力が必要です。ご紹介するパタカラ体操で 口や舌の力を鍛えると 美味しく食べられるだけでなく おしゃべりも楽しくなりますよ。
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※日本歯科医師会「オーラルフレイルのための口腔体操」より画像引用
①②のほかにも 日本歯科医師会のページであ いろいろなお口の体操が紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。
参考サイト
オーラルフレイル対策のための口腔体操|オーラルフレイル|日本歯科医師会 (jda.or.jp)
いつまでも噛んで食べる事ができるように
どんなに栄養たっぷりの食事でも、噛んで食べることができないと 栄養だけでなく愉しみも失われてしまいます。自分の歯で噛んで、しっかり飲み込み、体に栄養を取り込んでいく。そんな食べるよろこびをいつまでも味わうためにも、噛むことを大切にしましょう。また 噛む心がけにあわせて 毎日のオーラルケアや、かかりつけの歯科医をもつことなども続けていきましょう。
今回は「フレイル予防における栄養のカギ 「よく噛むためにポイント」についてお話しました。次回は、「共食と孤食」についてお話しする予定です。